20年来お世話になっている先生は、
いとうがあちこち虫歯になって治療するたび
矯正を勧めてくれました。
しかし若かりし頃のいとうはお金もないし、
コンプレックスと言えど、
一生この歯と付き合っていくものだと思ってたから、毎度うすら返事。
先生ごめんなさい🙇♀️
でも唯一覚えている会話があって、
せんせー!歯科矯正するとき、
この八重歯は引っこ抜くんですか??
いえ、八重歯は噛むための非常に大切な歯ですので、他の歯を抜いて八重歯を動かすんですよ
歯を矯正するときって、
まずはこのキバを抜いてなんぼだと思いません?
なので、残して他を動かすという方法があることに、とても驚いたのです。
さてこの20年後、43歳になったいとう。
この年齢でなぜ急に、
歯科矯正を始めようと決意したのでしょうか。
43歳で歯科矯正を始めた理由①娘の自立
第一はこれです。
いとうは娘と二人暮らし。
娘が高校受験を控え、
学校~塾の生活になったあたりで、
世の中はコロナ禍に突入しました。
飲食業の私は仕事が減り😥
夜は早く帰宅、月休2日が、週休2日に。
いや、
家に早く帰れるのはいいことなんだけどね、
娘がいないわけですよ。
2人分のご飯を作らなくてもいいし、
部屋を片付けなさいと怒ることもない。
急に、いとう自身の時間をどう使えばいいか
わからなくなってしまいました。
でも、
子育て終了、母は抜け殻・・・
みたいな未来は嫌。
いとう、子離れをするときなのだ!
そう思って、
自分の為にお金や時間を使うなら?
って、手帳に書き出していったら、
やりたいこと、実はたくさんあって、
ずーっと子育てに一生懸命で、
自分のことは二の次だったけど、
少しずつ、始めていこう。
そのうちの一つに「歯科矯正」
があったのです。
43歳で歯科矯正を始めた理由②娘の矯正が終盤になったから
実は娘の方が、矯正の先輩です。
娘の将来の夢は、「演技をする人」。
じゃあ尚更早いうちに!と矯正を始めたのは、
やはりいとうが小さいころから、
歯にコンプレックスを抱えて生きてきたからだと思います。
矯正を始めて2年後、
娘の歯はだいぶ整い、お手本のような歯に!✨
と言っても、実はいとう、
娘のこの2年間を全く記録しておらず・・・💦
先生と娘にすべてお任せで、
他人事感があったと思うんですよね。
まだこの時点では、
自分も矯正を始めるなんて
一ミリも思ってなかったんです。
あふれ出すコンプレックス!歯科矯正をやりたいという強い思い
でもある日、歯の定期健診で歯医者さんに行った時のこと。
いとうさん、お久しぶりです~!
娘さん、
矯正とっても頑張ってますよ!
写真ご覧になりますか?
と先生。
いつも私の歯並び写真が映るモニターに、
娘の歯の比較写真が映っています。
ひだり側の画面、矯正前。
上顎も下顎も、私の歯並びとよく似ています。
そしてみぎ側の画面、矯正2年後・・・!
いとう、言葉を失いました・・・!!!!
本当に同じ娘の歯なの?と思うような
美しいアーチを描く歯たち。
銀歯一つなく、真っ白に整った歯の粒。
歯がこんなに綺麗に並ぶものだなんて、
知りませんでした。
良かった、本当に良かった
大人になる前に、やってあげてよかった
・・・と思うと同時に、泣けてきた!!!!
娘の歯の美しさに感動したり、
やってあげて良かったと思う達成感の他に、
ああ、うらやましい・・・
いとうも、小さいころにやっておきたかった。ずっとずっと美しい歯にあこがれていた。
という、どうしようもない悔しさと、
強いコンプレックスがあふれてきました。
「私、今からでも矯正できますか?」
と聞くと、
「大丈夫ですよ。その気になれば70歳でも。」
と先生。
どこか他人事だった歯科矯正は、
娘の、美しくなった歯を目の当たりにして
一気に現実味を帯びてきました。
わたしも、綺麗な歯並びになりたい!
と決意した日でした。
43歳で歯科矯正を始めた理由③未来への希望と援助
歯科矯正を決意してからは、
暇さえあれば情報収集。
なんといっても、いとうはもう43歳。
- わざわざお金をかけて歯科矯正を始める意味などあるのか?
- 43歳の歯並びも、綺麗になるのか?
など、不安はたくさん出てきます。
そんな中で私の背中を押したのが、
矯正を終えた方々のビフォーアフター写真。
特に、歯だけではなくて、
お顔全体が写っているお写真をみて、
心にぐっとくるものがありました。
「人前で笑うときが辛かったですが、
今は自信をもって笑えます!」
「残り40年の人生、笑顔で過ごせます!」
という、感想付きの笑顔写真なんか見ちゃうと
涙腺が緩んでしまいました。
人様のお写真を見て勇気をもらい、
私も歯科矯正をしたら、こんな未来が待っているんだ!
という希望がわいてきました。
天国のお母さんからの援助
私の背中を押してくれた理由の大事なひとつがこれです。
お母さん、と言っても、いとうの実母ではなく正確には、彼のお母さん。
娘とわたし、
少し孤独感を感じながら生きていた時に、
本当の家族のように接してくれました。
もっとたくさん一緒の時を過ごしたかったけど
2年前に亡くなり、お母さんは天国へ。
最後までずっと優しいお母さんでした。
お母さんが亡くなって一年ほど経ったある日、
遊びに来ていた彼が突然、
「矯正、したいって言ってたでしょ?
これは母から。母に優しくしてくれたから」
と、厚みのある封筒をくれました。
え?と私が戸惑っていると、
「母ならそうすると思うから。これを矯正のお金に使って。
なかなか矯正始めないのはお金のこともあるのかなと思って」
それはまさに図星で。
歯医者さんは、分割でもいいって言ってくれているけれど、
娘の矯正代金もまだ残っているのに、大丈夫なんだろうかという思いがありました。
お母さんが彼に遺してくれたお金。
彼自身の好きなことに使えるはずなのに、私の未来の為に使おうとしてくれてる。
そんな気持ちが本当に嬉しくて、感激してしまって
ぜっっったい綺麗な歯になって、
彼にも天国のお母さんにも、最高にニコニコな笑顔を届けられるよう
4年半かけて、歯科矯正をやろう!と決意出来たのです。
43歳からの歯科矯正、始めて良かった!
そんなわけで、様々なことで背中を押されて
歯科矯正を始めることが出来たいとうですが、
これを書いている今、矯正スタートして265日。
やって良かった!と心底思って生活しています。
不便さや痛みもあったりするけれど、
どんどん美しく変わっていく自分の歯を毎日見る楽しみ、
不便さを乗り越えていく楽しみ、
2週間に一度の調整の楽しみ、
写真を撮られた時の楽しみ(もう八重歯ないからね!😆😆)
食べられる楽しみ
などなど、意外にいろいろと楽しめてしまう。
これはそれなりに私が歳をとったからこそ、
これまで当たり前だったことに、
感謝出来たり喜んだりできるんじゃないのかなぁと思います。
4年半かけて行う大工事!
楽しみながら頑張ります!!
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